こんな社長が倒産寸前に!『資金調達病』

私のもとに相談にくる経営者さんの中には、
「うちは銀行から借入ができればなんとかなるんだ」
という方、逆に、
「借入ができないからもうどうしようもないんだよ」
という方がよくいらっしゃいます。
もともと借入が無理な状態にも関わらず、銀行を渡り歩き、拝み倒し、コンサルには裏技を求める、そんな「資金調達病」にかかってはいないでしょうか?
借入ができない根本的な要因は、赤字だからということが大半です。当然、銀行はお金を貸して、返してもらわないと儲からないわけですから、返してもらえない可能性のある会社には貸したくはありません。ですが、その根本的な要因から目をそむけてしまい、やみくもに資金調達しようとしている方が多いのです。こんな「資金調達病」になってしまったら、まず専門家に相談にいくのが近道ではないかと思います。
私のところに相談にこられる経営者の方には、次のようにアドバイスしています。
1.現状をしっかり把握する
- 借入ができる状態なのか
- 借入ができない状態であれば、どうしたら借入ができる状態になるのか
これをまずしっかり整理することが必要です。
2.資金繰りを考える
資金繰りとは、お金の入りを増やして、出を減らすことですから、まずは、経費削減、給与の削減など、お金の出を減らし、お金の出るスピードを落とすことが優先です。また、リスケといって、銀行に元金の返済を少し待ってもらったり、減らすということも実はできます。これらをまずしっかりとやっていきましょう。
お金の入りを増やすということでは
- 遊休不動産の売却
- 債権回収
なども考えられます。
上記のことなどをして、お金を会社に残した上で、やはり根本的には「赤字の改善」に取り組まなければなりません。
諸悪の根源は赤字なのです。