ファクタリングを利用するか悩んでいる方へ

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「ファクタリング」で失敗したという人からの相談が増加し続けています。
ファクタリングを検討している、あるいは既に利用している方は
じっくり読んでリスクを十分に把握していただければと思います。

 
資金繰り・事業再生の専門家、道家健一です。

ファクタリングを利用して失敗したという人からの相談が増加し続けています。例えば、建設業、人材派遣業、卸売業、運送業、製造業、設計業、出版業、などなど、売掛金があれば使えるのですから、挙げればきりがないくらいです。

 

ある中小企業の話をさせてください。

元々、お金の管理や計算が苦手な社長が、社員の給与を払うためにと利用したファクタリングが、いつの間にか大きく膨れ上がっていきました。売掛金や在庫、会社の株式までも担保に取られ、最後は社長が追い出されて会社の資産は換金され、抜け殻になった会社は放置され実質倒産したというのです。

 

この話を聞いたときは、怒りに震えました。

始めは低い利用料だとおびき寄せ、土壇場で闇金融と同等の高額利用料を提示して使わざるを得ないようにし、その後グループで次々に貸し込むシステム金融と同じ手口。これは、事業再生という中小企業を守る仕事をしている私からすれば、まったく相容れない。腹立たしくて仕方がないのです。

この話は極端な例ではありますが、これまでにファクタリングを使って失敗した、というご相談を受けてきていますので、注意喚起の意味も込めて、ファクタリングについて、より詳しくお話ししていきたいと思います。

 

そもそもファクタリングとは何か

ファクタリングを、「借りない資金調達」と表現する方もいるようですが、最もシンプルに言えば、「売掛金の前払いサービス」ということだと思います。法律上は、お金の貸し借りではなく、売掛金の売買ということになります。
 
一般的には企業間であれば、請求書を発行してから30日~60日後に支払いをしてもらうことが多いわけですが、この期間の資金が大変だというのはみなさん共通の認識です。そのため、この期間を縮めたいというニーズがあり、これを解決しているのがファクタリングということになります。

 

ファクタリングの種類と特徴

このファクタリングには、大きく2種類あります。それは、3社間での契約なのか、2社間での契約なのか、ということです。それでは、それぞれのサービスの流れや特徴を説明していきましょう。

3社間のファクタリング

 

【取引の流れ】
1.あなたが商品・サービスを得意先に提供して請求書を発行
2.請求内容を確認したファクタリング会社が数日後にあなたへお金を先払い
3.得意先はこれまで通りの期日で、ファクタリング会社に後払い

当然、これは「あなた」と「得意先」と「ファクタリング会社」の3社間での契約であるため、得意先からの承諾が前提となります。

取引先からの承諾を得るのが厳しい、自社の資金繰り状況が厳しいとは言えない、そんな声に応えているが、次にご紹介する2社間のファクタリングです。

 

2社間のファクタリング

 

【取引の流れ】
1.あなたは商品・サービスを得意先に提供して請求書を発行
2.請求内容を確認したファクタリング会社が数日後にあなたへお金を先払い

ここまでは3社間と同じですが、ここからが違います。

3.得意先はこれまで通りの期日で、これまで通りあなたへ後払い
4.あなたは得意先からの入金を確認してファクタリング会社へ支払い

ここには、「あなた」と「ファクタリング会社」のやり取りしか存在せず、得意先には何ら連絡もしなくて良いということになります。

細かい話ですが、あなたは、ファクタリング会社に売却した売掛金の回収業務を、そのファクタリング会社から受託しているという立て付けになるのです。

この2種類のファクタリングの最も大きな違いは、3社間の場合は得意先の承諾が必要で、2社間の場合は不要ということです。

あなたからすると、得意先に承諾をもらわなくてよく、資金繰りが厳しいということも内緒にできるので、とても良いサービスに映るのではないでしょうか。

 

ファクタリング利用料の相場

しかし、良い話だけであろうはずがありません。問題は利用料です。

利用料は、お金を貸す銀行も同様ですが、リスクの大きさによって決まります。ファクタリング会社から見たリスクは何でしょうか。

【3社間ファクタリング会社のリスク】
・売掛先の倒産リスク
・売掛金の減額や遅延リスク
 
【2社間ファクタリング会社のリスク】
・売掛先の倒産リスク
・売掛金の減額や遅延リスク
・あなたの会社の不正リスク(同じ売掛金を他にも譲渡する二重譲渡リスク 等)
・あなたの会社の倒産リスク(ファクタリング会社はあなたから支払いを受けるため)

つまり、3社間よりも2社間の方がリスクは大きいため、手数料も高くなっていくということです。具体的な相場感としては、

・3社間の場合:1~5%
・2社間の場合:5%以上(但し、近年2%~40%程度まで幅がかなりある)

という感じです。2社間で5%以下の手数料をうたっているとすれば、それは審査が厳しいと思ってください。

ちなみに、このファクタリングの利用料は、あくまでも売掛金の売買ということで、お金の貸し借りではないのですが、あえて、これを金利換算してみましょう。

例えば、

(前提)
・30日後に入金がある売掛金
・ファクタリング手数料は30%
・これを毎月1年間利用し続ける

これを計算してみると、

月利30%×12ヶ月=年利360%
月利30%÷3=10日当たり金利10%

つまり、10日で1割の闇金融の世界だということがわかります。
 
何度も言いますが、法律上、ファクタリングは売掛金の売買であるため、貸金業法の上限金利規制(100万円以上の貸付は年利15%以内)を受けませんし、それどころか明確に取り締まるような法律が現在はありません。
 
こうした現状の背景に、取締りの強化された闇金融業者がファクタリング業界に流れ込んできているという現実があるのです。それも含めて、十分に注意が必要だと言えます。

 

2社間ファクタリングを利用して何をどう失敗したのか?

これまで、「2社間ファクタリングを使って失敗した」という方々の相談を受けてきたわけですが、そうした方は何をどう失敗したのでしょう。それをまとめてみると、大きく4つあります。
 
1.一度問合せたら色々なファクタリング会社から電話攻勢をかけられた
2.ファクタリングを融資と勘違いして抜け出せなくなった
3.目先の資金繰りしか見ずに損益への影響を考えなかった
4.売掛債権を担保に取られ、これが金融機関や仕入先に発覚し大変なことになった

一つひとつ、解説していきます。
 

1.一度問合せたら色々なファクタリング会社から電話攻勢をかけられた

 
これはよく聞く話です。
一度問合せをしたら、色々な電話番号から電話がどんどん鳴って、取ってみるとみなファクタリング業者だというのです。「どこから情報が漏れたのか?」とみなさん不安に思われるようです。

しかし、これは至ってシンプルな話です。グループで行っている方々がいるのでしょう。情報を皆で使いまわしているということだと思います。

私も、初めは流石に個人情報の利用許可も出していないのに、情報の流用など考えられないと思ってました。しかし、そんな話ばかり聞くにつれ、そのような世界なのだなと理解したのです。これが、一般の金融機関だとすれば、業務停止命令を受けるような話なのですが。
 

2.ファクタリングを融資と勘違いして抜け出せなくなった

 
「借りない資金調達」などと言われ、あたかも融資のように勘違いしてしまうのかもしれませんが、全然違います。何をどう勘違いされているかというと・・。

「ファクタリングを使えば融資を受けた時のようにお金が増える」

と思っている方が多いのです。

融資ならば、一度受けてしまえば、返済までに5年・7年などの期間があるわけですが、一方のファクタリングは、その時、その月だけお金が増えるものの、その増えた分は翌月以降に減るわけです。

これも何度も言いますが、ファクタリングは、ただの前払いサービスだからです。先にもらってしまうので、いつも入ってくる30日~60日後には入ってこないのです。

ファクタリングを、仮に融資のように考えるとすれば、翌月や翌々月返済と同じことだと言えます。

この勘違いをしている方は、30日~60日後になって初めて、これだけ入金が少ないとどうにもならない、だからまたファクタリングしかない、となってしまい、結果的に長い間頼らざるを得なくなってしまうということです。
 

3.目先の資金繰りしか見ずに損益への影響を考えなかった

 
これも多いですね。やむを得ず数度と利用している方もいらっしゃるわけですが、そうした方に限って足元の損益を見ていないのです。

そして、決算になって初めて、そこまでに支払った手数料の大きさに愕然とされるわけです。何度資金繰り対策にファクタリングを使っても、資金繰りは楽になるどころか、ますます厳しくなるばかり。その理由が、初めてここでわかるようになります。

ファクタリングを利用してお金を増やしているようで、実は減らしているのだということに気付きます。

それはそうですよね。例えば、翌月払いの1000万円の売掛金を、10%の手数料で、毎月ファクタリングしていけば、年間の手数料は1200万円。。

こうして、異常に支払手数料が増加し、損益が悪化した結果、金融機関の融資審査や仕入先の与信管理(仕入可能額や支払条件の審査)で問題が出てくることもあるわけです。こうして、資金繰りはどんどんと悪化していくことになります。
 

4.売掛債権を担保に取られ、これが金融機関や仕入先に発覚し大変なことになった

 
ファクタリングは、売掛金の売買である、ということは、既にお話をした通りです。お金の貸し借りではありません。しかし、2社間ファクタリング会社は、高額な手数料を求めるにも関わらず、さらにあなたの会社にある売掛金を担保に取ってくることがあります。

それも、ファクタリング対象の売掛金だけでなく、当該販売先との将来の売掛金全部や他の販売先への売掛金等ファクタリング対象ではない資産までも含むことがあります。

確かに、2社間ファクタリングの場合、売掛先からファクタリング会社に直接入金されるわけではなく、あなたの申告に基づく売掛金であり、さらにその売掛金の入金があった時点で、あなたがファクタリング会社に振り込む、という流れであることから、一定のリスクは存在します。

こうしたリスクを回避する意味で、売掛債権を担保に入れているのでしょうが、全体として見れば、こうなると融資のようにも見えます。だとすれば、法律上は貸金業法の規制を受け、年率15%(100万円以上の融資)であるべきではないか?と思ってしまうのですが、これはそれぞれの考えもあり、法律論になってしまうのでやめましょう。

いずれにしても、結果的に売掛債権を担保に取られてしまうとしたら、それは誰にでも見ることができる状態になってしまうので、それが問題を引き起こすことがあるのです。

具体的に言うと、法人の「商業登記簿謄本の別表」というものが存在するのですが、そこに、不動産と同じように、担保設定(登記)をすることができるのです。誰が、誰から担保設定されているかがわかります。

この別表自体、まだまだ誰もが知っているというレベルではないため、全員が全員見るとは思いませんが、何かの拍子に見られてしまうかもしれません。特に、あの会社大丈夫かな?と思えば見たくもなるかもしれません。

そうなると、融資はできないとか、納品ができない、という話に発展してしまうことがあるということを、知っておく必要があります。
 

ファクタリングを含む緊急避難的な資金繰り対策の本当の意味

ここまで、ファクタリングの説明や失敗談についてお話してきたのですが、ここでは、ファクタリングを含む緊急避難的な資金繰り対策の本当の意味について、お話しさせてください。

経営が苦しくなってきたときに、ともかくお金を作らなければならない、そう思ってみなさん社長であれば金策に走ることでしょう。資金繰りが苦しくなる中、最後の最後までお金を吐き出してしまう社長の姿を、これまでも何度となく見てきました。

しかし、どうすれば赤字が解消するのか、どうすればこのお金が減り続ける状態から脱出できるのかについて考え抜いている社長には、滅多に出会いません。

”そこに至る前の段階なんです、まずは目先のお金がないと”
そう言って、みなさん、資金調達、資金調達と、まるで病気かのように、対症療法ばかりうちます。

でも、そうではないのです。それでは、事業は再生しません。

緊急避難的な資金繰り対策を取るまでに追い込まれたならば、適切な黒字化対策が『セット』でなければならないのです。そもそも、本当の損益が分かっていない会社が多いことも事実ですが、緊急避難的な資金繰り対策を取らざるを得ない会社は、ほぼほぼ実態赤字です。

だからお金がなくなり、借入できなくなり、資金繰りが悪化しているのです。
赤字を何としても解消しなければいけません。

会社からお金が減らず、むしろ増え続けていく状態を作るためには、ある程度の時間が必要になります。そのための時間、まさにこの命のともし火とも言える、この時間を確保することこそが、緊急避難的な資金繰り対策の本当の意味です。

ですから、目先の資金繰りを乗り切るためにと、無計画に資金繰り策をうち続けてはいけません。それと同時に、どうすれば黒字化できるのか、どうすればお金が減らないようにできるのか、このプラン作りと実践をいち早くしていかなければいけないのです。

あなたにそれができているでしょうか?
 

最後に

もし、2社間ファクタリングを利用すべきか悩んでいるとしたら、または、既に利用を始めてしまっているとしたら、どうすれば使わないで経営できるのか、仮に使わざるを得ないとしてもいつどうやって抜け出すのかを、是が非でも考えていただきたいと思います。

自分ではわからないとしたら、見識を広げる意味でも、第三者である専門家にご相談ください。

今相談すれば、打てる手立てが別にあるかもしれないのです。そして、いずれにしても、目の前にある経営問題を解決しなければ、一時しのぎの資金調達を繰り返したとしても何の解決にもなりません。

私は、独立当初にそう実感したことがあります。悔しい過去です。

資金調達コンサルとして、目先のお金を増やすことを良しとして仕事をしていたのですが、当時のお客さんが、帝国データバンクの倒産情報に掲載されているのを見つけてしまいました。

その場限りの成功報酬でお付き合いしていた私は、電話もつながらなくなっていたその会社をみて、愕然としました。自分は何をしていたのかと。

それ以来、抜本再生を掲げ、目先の資金繰り改善だけでなく、どうやって黒字化するか、どうすればお金が減らず、増え続ける会社になるのか、を、顧問先の社長や仲間と共に考えてきました。

私たちの仕事は、中小企業の社長の想いを未来へとつなげること。正直なところ、2社間のファクタリングはほとんどが、そのための障害になると思っています。だから私は反対なのです。できうるならば使って欲しくない。そのための方法は、私たちも知恵を絞って考えます。

よろしければ一度、無料相談を活用してください。一緒にがんばっていきましょう。
 

株式会社リンクソートコンサルティング
代表取締役 道家健一

 
 

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