リスケ中、債務超過の会社が新規融資を獲得するまでのプロセス大公開!

こんにちは。
資金繰り・事業再生の専門家、道家健一です。

今日は、以前にお話しした資金調達に挑戦中の顧問先が、その後どうなったのかについて
お話ししたいと思います。
(以前のコラムはこちらからどうぞ。https://www.linkthought.co.jp/column/threeconditions

先にお伝えすると、こちらはまだ現在進行中の話しになりますので、ご了承下さい。
(追記:最下部に最終結果を記載しました)

これまでの経緯

顧問先の概要

ざっと顧問先の概要をおさらいすると、こちらの会社は年商5億円の運送業です。
経営悪化の要因は、メイン得意先に切られ売上が▲33%にもなってしまったことと、
それを挽回すべく起死回生で行った3億円超の投資を伴う新規事業に失敗したこと、
この2つにありました。

そこから2代目として就任された現在の社長は、必死に損益改善に取り組みますが、
過去の未払金と多額の借金に苦しめられ、
資金繰りが厳しくなり、当社に相談に来られたのでした。

コンサルティング状況

これまでのコンサル内容を簡単にお話しすると以下の通りです。

1)資金繰り改善
⇒元金返済0円へと銀行融資の条件を変更
⇒税金・社会保険などの未払金の支払調整

2)事業の黒字化
⇒個車別の利益管理、配車業務・受注単価の見直しなどによる粗利の改善
⇒関連会社の整理

これらの結果、初年度で黒字転換を果たし、
業界標準の倍を超える収益力を出せるようにまでなっていったのでした。

今目指していること

現在は、銀行融資は元金返済を減額したままのリスケ中、債務超過で、
仮に今、会社を清算すれば借金が残るという状態です。
だからこそですが、さらなる成長の土台を整えるためにも、今は

「借金問題を解消すること」

つまり、新たに銀行融資が受けられる状態を目指しています。

しかし、もちろんのこと、このままでは融資を受けることはできません。
経営状況の悪い中で、新規融資を再開させるためには、以下の3つの前提条件を
クリアしていく必要があります。

-リスケ中でも、債務超過でも、新規融資を再開させる3つの前提条件-
1.正常な返済ができる収益力
2.できれば5年以内、最長でも10年以内に債務超過が解消できる安定性
3.銀行の協力を得るコミュニケーション力
※詳細は、以前のコラムをご覧ください。(当コラム前半のリンク先参照)
――――――――――――――――――――――――――――――――

ただ、現実的に見れば、これらの前提条件を満たしているとは言えない状況です。
特に、当社の場合は債務超過の金額が大きい(貸借対照表の純資産の金額が大幅にマイナス)
ということがネックになります。

これに対して、プラスに転じさせること(=債務超過の解消)が必要ですが、
前提条件2のできれば5年以内、最長でも10年以内に債務超過を解消させるには
高過ぎる利益水準を求められてしまうのです。

以前のコラム(当コラム前半のリンク先参照)でもお話ししましたが、それこそ、資本性ローンという
特別な融資商品を使って、実質的な債務超過の金額を引き下げたとしても、まだハードルが高めと
いう状況です。

-資本性ローンの主な特徴-
●最長15年(コロナ版は20年)返済不要=返済額を抑える効果
●融資なのに銀行は資本金として見做せる=融資額分が債務超過解消の効果
―――――――――――――――――――――――――――――――――

さて、これが今どうなっているのか?現在の状況をお話ししていきたいと思います。

現在までのプロセス

まずは、分析に分析を重ね、中身を「超」充実させた、”分厚い経営計画書”を作成しました。
通常はそんな分厚いものが必要なわけではありませんが、いかんせん当社はまだ前提条件
にも達しているか怪しい会社です。
できることはやらねばなりません。そして、作成途中ではあったものの計画の概略を引っ提げて、まずは社長がメインバンクに
軽く相談してみることにしたのですが・・。結果は、あえなく撃沈。
「リスケ中の会社が何を言い出すのか?」
と言うくらいの扱いで、
「このリスケ状態を脱してもらわないと、うちでは何もできません。」

とキッパリと言われてしまったのでした。

まあ、これくらいは想定済み。
社長は少し落ち込んでいましたが、次のアクションへと移ります。

次は、狙い定めた別の取引銀行へ、社長と共に弊社の担当コンサルも同行することにしました。
ここは理解を示してくれるのでは?と期待をしていたものの、こちらから提案した融資の内容に対して、

「趣旨が違う」

というようなことを言われてしまったのです。

その報告を受けたときは、全然相手にされない状況だったこともあり、社長だけでなく
弊社の担当者でさえ諦めムードになっていました。

「相手がダメだというのですから、どうしようもないです。。」

しかし、ここで諦めるつもりなど、さらさらありません!
私からすれば、そもそもこの言われたことが気に入らないのです。

「趣旨が違う?まったくもって趣旨に沿っているじゃないか!」(心の声)

と思っていました。

他社では、同様の趣旨で融資を受けているのですから、できないなんてことはない!と、
確信をもっていたのです。
とは言え、現時点では、メインバンクも他の取引銀行も消極的です。
それでも、この現状を打破しなければいけません。

そこで、次は、私もメインバンクに同行訪問することにしたのです。
もちろん、そこまでに
・銀行がどの部分を懸念しているのか?
を徹底的に仮説立てしていきました。

そして、それらを織り込み、さらにブラッシュアップさせた計画をもって臨んだのです。
この時には、支店長にも同席をお願いしました。
そして冒頭に、私の方から当社を支援していただく意義、メインバンクとしてどう動いていただきたいのか
についてお話しをさせていただくと共に、担当コンサルより、完成させた計画を提出し説明させていただきました。

計画の説明を始める前くらいでしょうか。銀行の担当者の方からは、

「既にこの計画は拝見させていただいていますし。。」

のような発言が出たのですが、前回のものが完成版ではないことを伝え、改めて見ていただくと、
「あれっ?」
というような表情をされました。

そうです。銀行から見ても受け取りやすいような計画にしてあったのです。
こうして、担当コンサルからの説明、社長からも今後どうしていきたいのかについてもお話しをし
言わばプレゼンは終わりました。
その場での回答は、

「うちからも他行に働きかけてみます」

というものでした。

これはこれで、当初社長が交渉した時とは大きく変化したので良かったのですが、
私の感覚としては、そうは言っても時間がかかりそうだなというものでした。
こればかりは現場の肌感覚ですが。。

しかし、そう感じた以上は、次の一手を打たなければなりません。
メインバンクはそのまま動きを待ちつつ、メインバンクが動きやすくなるように
他にも協調して融資をしてくれる銀行の開拓を始めることにしたのです。

そして、早々に新規の銀行への訪問を決行。
ここでついに、メインバンクと協調してくれるという銀行に出会うことができたのです!
私の心の叫びを表現すると、
(キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!)
という感じでしょうか(笑

ここからは話しが急展開していきます。
今現在、メインバンクと新規銀行が協議を始め、融資実行に向け動き出してくれることになりました。
そこには、私たちも参加させていただいています。

さて、こんな感じで進んでいったわけですが、いかがでしたでしょうか?

さらっとお話ししていますが、ここまでくるのにも、本当に山あり谷ありという感じでした。
それこそ、社長も弊社の担当コンサルでさえ一度は諦めそうになったくらいです。
それでも、絶対にできると信じてそこに向かって突き進んだわけです。

先ほど、当社のような会社が融資を受けるための3つの前提条件についてお話ししましたが、
本当に必要なことは、もしかすると『諦めない力』なのかもしれません。

計画を絵に描いた餅にしないために・・

ちなみに、融資実現の確度を上げるために、描いた計画をなんとしても足元で達成しなければなりません。
そのために、社長が営業活動に力を入れることはもちろん、私たちの方でも売上向上の為の営業支援を
開始しました。

毎回ここまでやっているわけではないのですが、今回の融資が通れば劇的に財務内容が改善し、
再成長の土台が整うことになります。
なんとしてもこの融資を取りに行くために、最後の最後までできることをやろうということです。
こちらの方もまた、機会を見て進捗をお知らせできたらと思います。

まとめ

今回のお話の中でお伝えしたかったのは、
リスケ中でも、債務超過でも新規融資を再開させることができるということです。
今回ご紹介している顧問先ではまだ実現していませんが、もちろん他の会社で実現している事例
があるからこそ自信をもってお話ししています。

-関連する事例やお客様の声は、こちらからどうぞ-
お客様の声:https://www.linkthought.co.jp/voice05.html
関連事例:https://www.linkthought.co.jp/case09.html
—―――――――――――――――――――――――
もし、同じような状況の会社でそんなことができると知らなかった、
チャレンジしたがダメだったという社長がいれば、新規でまたは再度でも是非チャレンジしてみてください。
このコラムがそうしたキッカケにつながるものであれば、うれしく思います。

そして、そのための行動を起こそうとした時の為に改めて書きますが、
・本当に銀行が信じることができる計画になっているか?
・銀行の協力を得るために努力をしているか?
・「諦めない力」を持ち合わせているか?
と、自分に問うていただきたいと思います。

大変なことはあるでしょうが、それは当たり前。
そうした気持ちを持っていれば、必ず道は拓けるはずです。
みなさんの良き未来を心から願っています。
負けるな社長!

-追記-
無事に融資が実行されました!
当コラムの前からお読みいただき応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
当社は、資本性劣後ローン+既存融資の長期返済への借換え+新規融資という
トリプルセットで融資が実現しました。

その結果、顧問先の社長からは「これまでに見たことがないくらいお金があります。」
というくらいになりました。
これで資金繰りの懸念はほぼ解消したと言えます。

これからは、新たなビジョン目掛けて成長あるのみ。
私たちも引き続き共に努力していきたいと思っています。

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